BASE、STORES、カラーミーの違いは?おすすめネットショップ開業比較

おすすめネットショップ開業サービスBASE、STORES、カラーミーのサービス比較をしました

昨今、ネットショップ出店の壁は低くなって、誰でも無料で簡単に出店できるようになりました。
でも、実際売り上げを確保するためには、集客のためのお店の作りこみ(デザイン、SEO対策、SNS連携など)が必要となってきます。

初心者の方が簡単に始められやすいネットショップ開業サービスとしては「BASE」「STORES(2020年1月30日よりSTORES.jpより名称変更)」「カラーミー」などが人気です。今回は、この3つのネットショップ開業サービスの比較をしていきたいと思います。

BASE、STORES、カラーミーのサービス比較

まずは、比較表をご覧ください。STORESのプラン内容は、2019年7月から大幅変更されました。

  BASE STORES
(無料プラン)
STORES
(スタンダードプラン)
カラーミー
(レギュラープラン)
初期費用 0円 0円 0円 3,240円
月額費用 0円 0円 1,980円 3,240円
商品数

無制限

無制限 無制限 無制限
(DK容量5GB)
決済手数料

6.6%+40円

5% 3.6% 4%
決済方法 クレジットカード
キャリア決済
銀行振込
コンビニ決済・Pay-easy
後払い
Paypal
クレジットカード
キャリア決済
銀行振込
コンビニ決済
翌月後払い
PayPal
楽天ペイ
クレジットカード
キャリア決済
銀行振込
コンビニ決済
翌月後払い
PayPal
楽天ペイ
代金引換
AmazonPay
クレジットカード
後払い
コンビニ払い
代引き決済
AmazonPay
楽天ペイ
独自ドメイン × 〇(外部ドメイン不可)
常時SSL利用 0円 0円 0円 1,080円
無料テンプレート 11種類(非レスポンシブ) 48種類(レスポンシブ) 48種類(レスポンシブ) 14種類
(レスポンシブ3種類、
非レスポンシブ9種類、
スマホ専用2種類)
有料テンプレート 40種類(レスポンシブ)
(5,000~10,800円)
19種類
(レスポンシブ6種類、
非レスポンシブ13種類)
(9,000~31,000円)
カスタマイズ HTML/CSS編集可能 パーツエディターモード編集
(HTML/CSS編集は不可)
パーツエディターモード編集
(HTML/CSS編集は不可)
HTML/CSS編集可能
CSSフレームワークあり
ページ追加機能 ブログ作成 ニュース機能 ニュース機能 フリーページ
(10,000ページ)
その他の
無料機能
ショッピングアプリ
メディアへの記事投稿
クーポン発行
メルマガ配信
Instagram販売連携
レビュー機能
チャット機能
納品書ダウンロード
CSV一括登録
海外販売対応
アクセス解析 など
クーポン発行
メルマガ配信
Instagram販売連携
レビュー機能
納品書ダウンロード
CSV一括登録
海外販売対応 など
クーポン発行
メルマガ配信
Instagram販売連携
レビュー機能
納品書ダウンロード
CSV一括登録
海外販売対応
アクセス解析 など
クーポン発行
メルマガ配信
Instagram販売連携
レビュー機能
納品書ダウンロード
CSV一括登録
アクセス解析 など

必要経費(決済手数料と月額料金)

決済手数料と月額料金比較

BASE、STORES(無料プラン)は初期費用、月額費用が無料で始められます。ただし、商品が売れた際に発生する決済手数料は、月額有料のSTORES(スタンダードプラン)、カラーミー(レギュラープラン)より割高になっています。

  決済手数料 月額料金
BASE 6.6%+40円 0円

STORES(無料プラン)

5% 0円
STORES(スタンダード) 3.6% 1,980円

カラーミー(レギュラー)

4% 3,240円

※カラーミーは、初期費用3,240円、常時SSL料金1,080円/月も必要

商品が売れた場合に発生する決済手数料と月額料金でのコスト比較

年間コスト計算は下記の式で計算できます。
(商品単価×決済手数料×月に売れた数+月額費用)×12

例えば、商品単価2,000円で、毎月50個売れた場合(月商10万円)の年間コストは、以下となります。

【BASE】
(2,000×0.066+40)×50×12=103,200円

【STORES(無料プラン)】
(2,000×0.05)×50×12=60,000円

【STORES(スタンダード)】
{(2,000×0.036)×50+1,980}×12=66,960円

【カラーミー(レギュラー)】
{(2,000×0.04)×50+3,240+1,080}×12=99,840円(初年度は初期費用3,240円も必要)

このように、月額料金が0円だとしても、年間コスト(12をかけなければ月間コスト)でみると必ずしもお得にはなりません。
ですので、初めてお店を出すので売れるかどうかも分からないという方は、BASEやSTORES(無料プラン)で始め、ある程度、安定した売り上げが出てきたら、商品単価と売り上げ数から手数料分のコストを計算し、月額有料サービスのほうが、コストがかからないのであれば、別サービスに変更した方かお得です。
その場合、STORESだとボタン1つでプラン変更ができ、一度作ったネットショップがいかせるので便利です。BASEだと無料プランしかないので、他のサービスに変更する場合は一から作る必要があります。

独自ドメインと常時SSL対応

独自ドメイン対応

比較している4種類のサービスで、STORES(無料プラン)は、独自ドメインが使用できません
開業当初から集客対策を意識してやっていくのであれば、SEO的に有利になる独自ドメインの取得はかかせません
もちろん、仲間内でとりあえずネットショップをやってみたい場合や、Web以外の実店舗からの固定客がある場合などは、お店の拡大が見込めるようになってからでもよいとは思います。

なお、STORES(スタンダードプラン)では、無料で独自ドメインが取得できますが、STORESの中でしか使用できません外部のドメイン業者で取得したドメインの使用もできないため、他のサービスですでに使用しているドメインがあった場合、STORESへ移設するということができず、新規で別ドメインを取得することになります。

常時SSL対応

いまや常識となっている常時SSL化対応です。

常時SSL化とは
Webサイト全体の通信をSSL/TLS化(暗号化)すること。サイトのなりすましや通信傍受による悪用を防ぎ、HTTP/2プロトコル利用によりWebページが高速表示される。

これに対応していないと、アドレスバーに「保護されていません」という警告バーは出てしまうし、何よりGoogleの検索順位の優先度も下がります。
新規でホームページを作る場合も当たり前の常時SSL化なのに、カラーミーのみ毎月1,080円もとるんですよね。
他のサービスでは、当然無料です。カラーミーも無料化されてほしいですね。

デザインとカスタマイズ

無料、有料テンプレート比較

  無料テンプレート 有料テンプレート
BASE 11種類(非レスポンシブ) 40種類(レスポンシブ)
(5,000~10,800円)

STORES(無料プラン)

48種類(レスポンシブ)
STORES(スタンダード) 48種類(レスポンシブ)

カラーミー(レギュラー)

14種類
レスポンシブ3種類
非レスポンシブ9種類、
スマホ専用2種類)
19種類
レスポンシブ6種類
非レスポンシブ13種類)
(9,000~31,000円)

簡単操作で見映えするサイトはSTORES

無料テンプレートは、どのサービスでも用意していますが、種類も豊富(48種類)でレスポンシブに標準対応した無料テンプレートが利用できるのは、STORESです。カスタマイズは、HTML/CSS不要のパーツエディターモードで、レイアウトのパーツを好きな位置にドラッグ&ドロップしたり、背景色やレイアウトサイズなどの簡単な変更ができます。HTML/CSSによる細かいカスタマイズはできませんが、レスポンシブで見映えのよいサイトは作れますので、そこまで独自の仕様にしなくてもいいよという方にはよいと思います。

細部にまでこだわりたいならBASEかカラーミー

BASEも11種類の無料テンプレートがありますが、デフォルトは非レスポンシブ(スマホ用テンプレートが別)で、デザインもこれじゃあ売れないよという感じで、カスタマイズしなければとても使えないです。ただ、これを一からカスタマイズする作業量と経費を考えると、レスポンシブの有料テンプレートを購入した方がよいと思います。有料テンプレートはお値段も手頃(5,000~10,800円)で、デザイン性もあり、種類も豊富(40種類)です。カスタマイズには、HTML/CSSの知識が必要ですので、知識のある方は、さらに自分仕様のお店を作ることができます

カラーミーについては、無料テンプレート14種類のうち、3種類がレスポンシブですが、そのまま使うとやはり少しもの足りないので、カスタマイズしたいところです。こちらもカスタマイズには、HTML/CSSの知識が必要です。有料テンプレートはさすがによくできていますが、レスポンシブのものは高く(31,000円)、種類も少ない(6種類)のが難点です。
BASEもそうですが、GoogleのSEO対策の観点からも、今時レスポンシブが基本だと思うので、すべてのテンプレを標準でレスポンシブにしてもらいたいものです。

集客対策について

集客の基本はサイト内コンテンツの充実

集客のためのSEO対策としては、基本はコンテンツの充実なので、どのサービスが特に集客に強いということはないです。どのサービスにおいてもSEO対策の基本は、商品説明を詳細まで丁寧に記述することです。

またサイト全体の充実を図るためには、商品ページ以外に情報発信のページを追加していくことが求められます。
カラーミーではフリーページ作成が可能ですので、特集ページやブログとしてページを追加していくことが可能です。 BASE、STORESでは、それぞれ、ブログ作成、ニュース機能として、ブログを発信することができます。
また、BASEでは、発信したブログが審査基準を通過すれば、BASE.Magというメディアに自動的に投稿される機能と、スマホ用のショッピングアプリにお店が自動登録されるので、そこからの集客も期待できます。

なお、SEO対策の基本設定であるタイトルとディスクリプション(要約)ですが、BASE、カラーミーでは、ページ毎に設定可能です。STORESには設定機能がありません。

その他の集客機能

その他集客につながる機能として「クーポン発行」「メルマガ配信」「Instagram販売連携」「レビュー機能」については、どのサービスでも利用できます。
BASEでは、これに加えてお客とリアルタイムでやりとりできる「チャット機能(メッセージ)」が利用可能です。

「海外販売対応」としては、BASEとSTORESで自動翻訳での英語サイト表示、通貨表示変更に対応しています。
ただ、BASEでは国内で発行されたクレジットカードでしか決済できないので、実質販売は難しいと思います。
STORESは、PayPalに対応しているので、海外(英語圏)販売でも問題ないと思います。

カラーミーには下位プランもあります

なお、今回カラーミーは、他のサービスと機能が同等のレギュラープランのみの比較をしましたが、決済手数料は同額でフリーページ数や「クーポン発行」「レビュー機能」「アクセス解析」などの機能が制限されるエコノミー(月額834円~)プランや、エコノミープランに「アクセス解析」機能がついたスモールプラン(月額1,234円~)(※2020年2月よりスモールプランの新規申し込みが終了したようです)からの利用が可能です。これらの機能が必要なければ、カラーミーの下位プランから始めるのもありだと思います。

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